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◇ テラロマ・ワールドガイド その16
魔術都市ソフィニア by葉月瞬
ソフィニアという名の街がある。
魔術都市国家と俗称されているこの街は、大きく分けて貴族区画と富
裕区画と一般区画とアカデミック区画、商業区画とに分かれている。都
市の中央部に公園があり、その周囲を囲むようにそれぞれの区画毎に整
備されている都市国家である。街の周囲には外壁が張り巡らされ、外敵
から守られている。
貴族区画には貴族が、富裕区画には商人などの富豪が、一般区画には
一般人がそれぞれ居住している。それぞれの区画の往来は基本的には許
されているが、貴族区画には一般人は余り立ち入らない。
商業区画には、商業施設などがある。
アカデミック区画には、魔術学院があり、魔術学院を囲むように学院
で働く者や学生の居住区画が広がっている。その魔術学院に、子供達を
入れ、ゆくゆくはどこかの国の宮廷魔術師にしようと『魔法学院受験戦
争』のようなものが行われている。だから、ソフィニアに住む者にとっ
て、アカデミック区画に引っ越す事は一種のステータスとなっているよ
うだ。
この街では魔法使いは最も尊敬されるべき職業の一つであり、その発
展に大きく寄与している冒険者達も軽く見られることはない。
魔術学院の農学部では、数年前から停滞していた米の研究がチャーハ
ン祭りの開催により復興。のちに学院を代表する研究のひとつとなる。
農学部所属・出身の魔術師は、他学部の魔術師よりも親しみやすく体育
会系の笑顔が市民に人気。ソフィニアの街に何かあったときはまっさき
に駆けつける。土にまみれた魔術師と異名をとる。
他にも実践魔術学部や理論魔術学部、工学部、医学部、薬学部、教育
学部、理学部、文学部、言語学部、民族学部など多種多様な学部がそれ
ぞれの分野で成果を挙げている。
また、地下には『魔法力機関』というものがあり、それによって世界
に唯一つの地下鉄道が動いている。
さらに、ソフィニアとクーロンを結ぶ『大陸横断鉄道』の計画も進行し
ているようである。
北に少し行った所に白の遺跡があったが、どこかの冒険者が踏破し崩
れてしまって今は立ち入れない。
ソフィニアに本社を置く企業
○『アスクレピオス』
ソフィニアに本社を置く、大陸でも最大規模を誇る製薬会社のひとつ。
5年ほど前、一週間以上高熱が続く「七日熱」という流行病が蔓延した
際に特効薬をいち早く市場に流し、その名は一挙に知られることなった。
また、効果の優れた回復薬や副作用の少ない鎮痛剤など次々と開発し、
傷の絶えない傭兵達からは非常に高い声価を上げている会社でもある。
だが、効果の割には短すぎる開発期間や出どころのハッキリしない膨
大な研究費などが原因で色々と黒い噂が絶えない。
現社長であるディアン・ローガンは権謀術数の数々を駆使する辣腕家
として知られおり、「私兵軍団」と揶揄される精強無比なボディーガー
ド集団を常に引き連れている。また、一般にはその存在は完全に秘匿さ
れているが、このボディーガード集団とは別に『カドゥケウス』と呼ば
れる特殊部隊が存在する。
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◇ テラロマ・ワールドガイド その17
「ポポル」 by葉月瞬
森に囲まれた、エルフと人間が共存している珍しい町。
住民は大抵が穏やかで、争い事も少ない。
エルフと共に暮らしていけるのはそれ故だろうか。
そのこともあってか、この町は特に木々を大事にしているようで、町の中にも木や
植え込みなどが非常に多い。まさに、緑溢れる町である。
独特の雰囲気は、まるで時の流れに取り残されたかのようで、ゆっくりと流れる時
間を求め、最近は観光客や旅人たちも増えているらしい。
恐らくこの街に移住すれば、スローライフが営めるだろう。
・聖夜祭について
ポポルの聖夜祭は、他の町よりも早く行われる。
神を信仰しないエルフたちへの配慮であるとかただ単に年末は忙しいからだとかい
ろいろと理由はあるが、慣習化しており、誰も理由を気に留めようとはしない。
店のショーウィンドウに可愛らしい天使の人形が飾られるようになり、街路樹には
作り物の雪が(冬のポポルの天候は滅多に崩れない)掛かる。
この時期の市街は、普段よりも多くの人々で賑わうという。
・ポポルの市街地爆破事件について
それは冬の始まりに起こった。
ポポル市街地の爆破。狂える炎の精霊の召喚。
火はすぐに消しとめられたものの被害は甚大で、付近の住民、消火に当たった警邏
隊、魔術師など大勢の死傷者が出た。
容疑者として、爆破の中心地にあたる雑貨屋≪月見猫≫の店員と、同行していた見
慣れぬ黒髪の若者が捕縛されるが、逃走。実行犯と断定して指名手配されている。
(そのうち一人の行方は知れないが、もう一人は各地で凶悪犯罪をくり返している。
ポポルの有力者メルホルン家の関係者だと噂されるが、同家は肯定も否定もせず沈黙
している)
この事件で、ソフィニアの貴族であり魔法媒体原石を扱う貿易商、ディシファー卿
が死亡。彼の殺害が爆破の目的だったのではないかとも囁かれるが、魔法媒体原石の
交易を独占していた卿の命を狙う者は不特定多数な上、関係性を示す証拠も発見され
ておらず、噂は噂のままである。
賞金出資者
ポポル市議会・ポポル市民・ディシファー卿の親族
ディシファー卿関係商業団体『トリステン商会』『イノス海運商団』
ソフィニア
・遺跡群について
周りの森には、謎の遺跡が点在しているが、何の遺跡かはよくわかっていない。
付近の遺跡群からは、稀に古代の遺産が発掘されることもある。
巨大な何かが暴れた痕跡や、遺跡から少女が発見されたなどの噂が稀にあるようだ
が、深い森の中のため、只の噂ではないかと推測されている。
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◇ テラロマ・ワールドガイド その18
「クーロン」 by葉月瞬
・クーロン -kowloon-
力と金がものを言う、まさに弱肉強食の街である。
始めに言っておくならば、この都市には法律はない。
強いて言うならば、その地域でイチバンの力を持つ組織が、法律のようなものだろう。
すねに傷を持つ者や暗い過去を背負ったもの……果ては立身出世を夢見るものや組織
の一員になろうとする者。あらゆる人種が、あらゆる目的で集まる街である。
現在この都市は他の国家から独立した都市国家となっており、暫定的にクーロンを牛
耳る5つの組織の長たちが集まってこの町の運営を行っている。
クーロンといえば言わずもがな、この世界の技術の中心都市といっても過言ではない。
この世界の外、すぐ隣にあるといわれている異世界からの技術や物品の類が流れ込ん
でくるのはクーロンが唯一と言われている。この街から世界中に散らばっているのだ。
銃器、化学薬品、知識等……これらに規制をかけて管理しているのは、ギルドである。
・クーロンガイド
『幻蝶館』
クーロンにある女占い師たちの館。
その館の女主人エルゼは、クーロンの影の要人達を何人も占い、信奉を集めており、『クーロンの道標』と呼ばれている。彼女の正体は今のところ不明である。
「宵の明星亭」
クーロン北部、街の出口への通り沿いに酒場兼宿屋の「宵の明星亭」がある。入り口
は兼用、一階入り口左が酒場、直進して階段上った二階が宿という造りになっている。
シュラウス家
表向きは商家。だが、裏では身寄りのない孤児などを集めては殺し屋としての技術と
シュラウス家に対する絶対的な服従を叩きこみ、売り飛ばしたり護衛として家に置い
たりしているとの黒い噂もある。
製薬会社アスクレピオス
街の郊外には製薬会社アスクレピオスの工場があり、地下では怪しげな実験が繰り広
げられているらしいが、真相は不明である。
クーロン郊外・サイサリア地区
崩壊した建物が点々と存在するだけの荒れ果てた地。
昔は栄えていたらしいが、今その面影を残す物は荒廃した建物ぐらいだろうか。
まともな人間はこんな所に近寄らない事をお薦めする。表沙汰に出来ない裏取引等の
受け渡し場所として人気があるからだ。
「アイボリー・グレイ」
嗜好品として、クーロンでしか販売されていない煙草「アイボリー・グレイ」がある。
箱には名前の由来である、伝説の聖女「アイボリー」の絵が印刷されている。
一部のマニアの間で根強い人気がある。
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◇ テラロマ・ワールドガイド その18
「ジュデッカ」 by葉月瞬
ジュデッカ -judecca-
罪人の街とも言われ、数多くの犯罪者が留置されている。
地下99階まであると言われる監獄は脱出不可能と言われ、階が下がるごとに罪
の度合いも上がる。
地下99階までかと思われていた監獄だが、最近地下100階に留置されていた
囚人が脱獄したことで、地下100階まであることが知れ渡った。その脱獄した囚
人の行方は誰も知らない……。その囚人が脱獄する際に監獄の一部を破壊した故に、
現在では修復を行っている。
しかし囚人達を投獄している割には、治安は悪いわけではなく、むしろ世界最高
水準を誇る。最も、その性質上看守たちのための町であり、また万が一脱獄した犯
罪者を逃がさないための町でもある。治安はいいものの、決して住みやすかったり
過ごしやすかったりする街ではないようだ。
大陸横断鉄道の北端最終駅からジュデッカまで徒歩で半日の距離である。
(ただし鉄道は試運転中の為、乗車券入手困難)
ジュデッカ西には監獄資料館がある。
ジュデッカのシンボルは『赤い足枷と青い天秤』で、囚人たちが作った製品には
このマークがつけられている。通常より安い。
ジュデッカ地下八十階以下に捕らわれたものは、その肉体が朽ちることも死ぬこ
とも許されず、永遠にその苦しみを背負わされる。また、ジュデッカでは防犯上の
理由から魔力が制限されている。
ジュデッカに本部を置くカミカゼ機動隊に邪滅の剣「麗黒剣」が奉納されている
という未確認情報もあるが、確かなことは何も分かっていない。
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◇ テラロマ・ワールドガイド その16
魔術都市ソフィニア by葉月瞬
ソフィニアという名の街がある。
魔術都市国家と俗称されているこの街は、大きく分けて貴族区画と富
裕区画と一般区画とアカデミック区画、商業区画とに分かれている。都
市の中央部に公園があり、その周囲を囲むようにそれぞれの区画毎に整
備されている都市国家である。街の周囲には外壁が張り巡らされ、外敵
から守られている。
貴族区画には貴族が、富裕区画には商人などの富豪が、一般区画には
一般人がそれぞれ居住している。それぞれの区画の往来は基本的には許
されているが、貴族区画には一般人は余り立ち入らない。
商業区画には、商業施設などがある。
アカデミック区画には、魔術学院があり、魔術学院を囲むように学院
で働く者や学生の居住区画が広がっている。その魔術学院に、子供達を
入れ、ゆくゆくはどこかの国の宮廷魔術師にしようと『魔法学院受験戦
争』のようなものが行われている。だから、ソフィニアに住む者にとっ
て、アカデミック区画に引っ越す事は一種のステータスとなっているよ
うだ。
この街では魔法使いは最も尊敬されるべき職業の一つであり、その発
展に大きく寄与している冒険者達も軽く見られることはない。
魔術学院の農学部では、数年前から停滞していた米の研究がチャーハ
ン祭りの開催により復興。のちに学院を代表する研究のひとつとなる。
農学部所属・出身の魔術師は、他学部の魔術師よりも親しみやすく体育
会系の笑顔が市民に人気。ソフィニアの街に何かあったときはまっさき
に駆けつける。土にまみれた魔術師と異名をとる。
他にも実践魔術学部や理論魔術学部、工学部、医学部、薬学部、教育
学部、理学部、文学部、言語学部、民族学部など多種多様な学部がそれ
ぞれの分野で成果を挙げている。
また、地下には『魔法力機関』というものがあり、それによって世界
に唯一つの地下鉄道が動いている。
さらに、ソフィニアとクーロンを結ぶ『大陸横断鉄道』の計画も進行し
ているようである。
北に少し行った所に白の遺跡があったが、どこかの冒険者が踏破し崩
れてしまって今は立ち入れない。
ソフィニアに本社を置く企業
○『アスクレピオス』
ソフィニアに本社を置く、大陸でも最大規模を誇る製薬会社のひとつ。
5年ほど前、一週間以上高熱が続く「七日熱」という流行病が蔓延した
際に特効薬をいち早く市場に流し、その名は一挙に知られることなった。
また、効果の優れた回復薬や副作用の少ない鎮痛剤など次々と開発し、
傷の絶えない傭兵達からは非常に高い声価を上げている会社でもある。
だが、効果の割には短すぎる開発期間や出どころのハッキリしない膨
大な研究費などが原因で色々と黒い噂が絶えない。
現社長であるディアン・ローガンは権謀術数の数々を駆使する辣腕家
として知られおり、「私兵軍団」と揶揄される精強無比なボディーガー
ド集団を常に引き連れている。また、一般にはその存在は完全に秘匿さ
れているが、このボディーガード集団とは別に『カドゥケウス』と呼ば
れる特殊部隊が存在する。
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◇ テラロマ・ワールドガイド その17
「ポポル」 by葉月瞬
森に囲まれた、エルフと人間が共存している珍しい町。
住民は大抵が穏やかで、争い事も少ない。
エルフと共に暮らしていけるのはそれ故だろうか。
そのこともあってか、この町は特に木々を大事にしているようで、町の中にも木や
植え込みなどが非常に多い。まさに、緑溢れる町である。
独特の雰囲気は、まるで時の流れに取り残されたかのようで、ゆっくりと流れる時
間を求め、最近は観光客や旅人たちも増えているらしい。
恐らくこの街に移住すれば、スローライフが営めるだろう。
・聖夜祭について
ポポルの聖夜祭は、他の町よりも早く行われる。
神を信仰しないエルフたちへの配慮であるとかただ単に年末は忙しいからだとかい
ろいろと理由はあるが、慣習化しており、誰も理由を気に留めようとはしない。
店のショーウィンドウに可愛らしい天使の人形が飾られるようになり、街路樹には
作り物の雪が(冬のポポルの天候は滅多に崩れない)掛かる。
この時期の市街は、普段よりも多くの人々で賑わうという。
・ポポルの市街地爆破事件について
それは冬の始まりに起こった。
ポポル市街地の爆破。狂える炎の精霊の召喚。
火はすぐに消しとめられたものの被害は甚大で、付近の住民、消火に当たった警邏
隊、魔術師など大勢の死傷者が出た。
容疑者として、爆破の中心地にあたる雑貨屋≪月見猫≫の店員と、同行していた見
慣れぬ黒髪の若者が捕縛されるが、逃走。実行犯と断定して指名手配されている。
(そのうち一人の行方は知れないが、もう一人は各地で凶悪犯罪をくり返している。
ポポルの有力者メルホルン家の関係者だと噂されるが、同家は肯定も否定もせず沈黙
している)
この事件で、ソフィニアの貴族であり魔法媒体原石を扱う貿易商、ディシファー卿
が死亡。彼の殺害が爆破の目的だったのではないかとも囁かれるが、魔法媒体原石の
交易を独占していた卿の命を狙う者は不特定多数な上、関係性を示す証拠も発見され
ておらず、噂は噂のままである。
賞金出資者
ポポル市議会・ポポル市民・ディシファー卿の親族
ディシファー卿関係商業団体『トリステン商会』『イノス海運商団』
ソフィニア
・遺跡群について
周りの森には、謎の遺跡が点在しているが、何の遺跡かはよくわかっていない。
付近の遺跡群からは、稀に古代の遺産が発掘されることもある。
巨大な何かが暴れた痕跡や、遺跡から少女が発見されたなどの噂が稀にあるようだ
が、深い森の中のため、只の噂ではないかと推測されている。
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◇ テラロマ・ワールドガイド その18
「クーロン」 by葉月瞬
・クーロン -kowloon-
力と金がものを言う、まさに弱肉強食の街である。
始めに言っておくならば、この都市には法律はない。
強いて言うならば、その地域でイチバンの力を持つ組織が、法律のようなものだろう。
すねに傷を持つ者や暗い過去を背負ったもの……果ては立身出世を夢見るものや組織
の一員になろうとする者。あらゆる人種が、あらゆる目的で集まる街である。
現在この都市は他の国家から独立した都市国家となっており、暫定的にクーロンを牛
耳る5つの組織の長たちが集まってこの町の運営を行っている。
クーロンといえば言わずもがな、この世界の技術の中心都市といっても過言ではない。
この世界の外、すぐ隣にあるといわれている異世界からの技術や物品の類が流れ込ん
でくるのはクーロンが唯一と言われている。この街から世界中に散らばっているのだ。
銃器、化学薬品、知識等……これらに規制をかけて管理しているのは、ギルドである。
・クーロンガイド
『幻蝶館』
クーロンにある女占い師たちの館。
その館の女主人エルゼは、クーロンの影の要人達を何人も占い、信奉を集めており、『クーロンの道標』と呼ばれている。彼女の正体は今のところ不明である。
「宵の明星亭」
クーロン北部、街の出口への通り沿いに酒場兼宿屋の「宵の明星亭」がある。入り口
は兼用、一階入り口左が酒場、直進して階段上った二階が宿という造りになっている。
シュラウス家
表向きは商家。だが、裏では身寄りのない孤児などを集めては殺し屋としての技術と
シュラウス家に対する絶対的な服従を叩きこみ、売り飛ばしたり護衛として家に置い
たりしているとの黒い噂もある。
製薬会社アスクレピオス
街の郊外には製薬会社アスクレピオスの工場があり、地下では怪しげな実験が繰り広
げられているらしいが、真相は不明である。
クーロン郊外・サイサリア地区
崩壊した建物が点々と存在するだけの荒れ果てた地。
昔は栄えていたらしいが、今その面影を残す物は荒廃した建物ぐらいだろうか。
まともな人間はこんな所に近寄らない事をお薦めする。表沙汰に出来ない裏取引等の
受け渡し場所として人気があるからだ。
「アイボリー・グレイ」
嗜好品として、クーロンでしか販売されていない煙草「アイボリー・グレイ」がある。
箱には名前の由来である、伝説の聖女「アイボリー」の絵が印刷されている。
一部のマニアの間で根強い人気がある。
△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼△▼
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◇ テラロマ・ワールドガイド その18
「ジュデッカ」 by葉月瞬
ジュデッカ -judecca-
罪人の街とも言われ、数多くの犯罪者が留置されている。
地下99階まであると言われる監獄は脱出不可能と言われ、階が下がるごとに罪
の度合いも上がる。
地下99階までかと思われていた監獄だが、最近地下100階に留置されていた
囚人が脱獄したことで、地下100階まであることが知れ渡った。その脱獄した囚
人の行方は誰も知らない……。その囚人が脱獄する際に監獄の一部を破壊した故に、
現在では修復を行っている。
しかし囚人達を投獄している割には、治安は悪いわけではなく、むしろ世界最高
水準を誇る。最も、その性質上看守たちのための町であり、また万が一脱獄した犯
罪者を逃がさないための町でもある。治安はいいものの、決して住みやすかったり
過ごしやすかったりする街ではないようだ。
大陸横断鉄道の北端最終駅からジュデッカまで徒歩で半日の距離である。
(ただし鉄道は試運転中の為、乗車券入手困難)
ジュデッカ西には監獄資料館がある。
ジュデッカのシンボルは『赤い足枷と青い天秤』で、囚人たちが作った製品には
このマークがつけられている。通常より安い。
ジュデッカ地下八十階以下に捕らわれたものは、その肉体が朽ちることも死ぬこ
とも許されず、永遠にその苦しみを背負わされる。また、ジュデッカでは防犯上の
理由から魔力が制限されている。
ジュデッカに本部を置くカミカゼ機動隊に邪滅の剣「麗黒剣」が奉納されている
という未確認情報もあるが、確かなことは何も分かっていない。
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