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今回、致命的なミスがありましたので急遽一部修正版をお届けします。
このミスの責任はテラロマ通信編集部にあります。申し訳ありませんでした。


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【修正版】テラロマ・ワールドガイド  その5
                       「呪歌」by 悠輝さん


 呪歌(のろいうた)

 本来、歌というのは突き詰めれば魔法に行き当たる。が、それは遥か古代の話だ。
かつては歌そのものが祈祷のための行為だったが、宗教的な体系がしっかりしてくる
と、旋律のない言葉に置き換えられた。

 それでも美しい歌声には魔力が宿ると云われ、中世に、それを技術として昇華させ
たのが呪歌である。
 歌そのものに細工をすることによって魔法的な効果を引き起こそうと試みたわけで
ある。物理法則を操ることはほぼ不可能だったようだが、人間の精神に影響を及ぼす
効果は絶大だった――歌とは本来、神に届くよう唱えられた言葉だったのだから。

 呪歌は演奏されることで再生し、その音律を耳にした者を魅惑し、眠りに誘い、恐
怖に陥れ、錯乱させ、絶望に突き落とし、優しく死を説き、狂乱を沈め、様々に人の
心を揺さぶる音楽である。音楽技巧的には稚拙と呼ばれ、歌詞もありふれている故
に、それを知る者にしかまともには相手にされない。
 物理的な効果は一切ないため、破壊や派手を好む探求者にも不人気である。
 また、使い勝手も非常に悪い。歌なのだから、聴いた者全員に区別なく効果が及ぶ
(聞いた者の感受性には左右される)。

 呪歌を操る歌唄い(或いは楽器弾き)は、己が魔法を使っていることなど話さな
い。彼らの信用とプライドに関わるからである。
 だから聴衆は彼らの演奏を喝采する。それが仕組まれた感動かも知れないなんて、
思いつきもしない。
 もちろん、そんな小ざかしい手を使う者は少なかっただろう。故に魔術として知ら
れている形態ではなく、その存在も噂話の域を出ない。楽器を扱う者ならば存在の証
拠を知っているかも知れないが。

 呪歌は伝承歌の形を取る場合が多が、伝承歌がいちばん深く社会に浸透していて、
最も受け入れられているという理由からだろう。
 そして楽曲としての呪歌は存在しないに近い。旅の歌唄いは一人で放浪することが
多い故に、大規模な合奏で始めて効果を発揮するような曲は存在価値が薄すぎるから
である。


魅了などの魔法がかけられた楽器を使って演奏すれば目覚しい効果を上げることがで
きるでしょうが、そういった楽器は間違いなく希少価値が高いでしょう。

※使用上の注意
もしも呪歌を登場させる場合、歌詞や曲の長さ、韻などの制限はありません。
必要なのは、自作の詩を投稿に乗せる覚悟です。


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今回はどうも不手際が目立ちます。
12月の出来事内で削除予定だった項目の削除を忘れていたり、
上記のワールドガイドにミスがあったり。
チャットでの取材でも沢山の方にご迷惑お掛けしました。お詫びいたします。

今後こういうミスが続かないよう、精進するつもりです。
ミスの指摘やもっとこうしたらどうかというアドバイスなど
随時受け付けていますので、お気軽に編集長マリムラまでご連絡下さい。
marimura@...
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