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◇ うんちくてらろまてぃっく その1
「剣について」by ひろさん
クレイ「うんちくてらろまてぃっく!はじまるよ~。」
カイ 「……いきなりだな。いったいなんなんだ?」
クレイ「なんでもファンタジーなうんちくを披露して自己陶酔しようってことらしい。」
カイ 「……皆の役に立とうではないのか?」
クレイ「それをきにしちゃいえることなくなるよ。」
カイ 「それに、てらろまてぃっくは……。」
クレイ「これつけとけばなにやってもいいかな~、って……。」
カイ 「…………そうかもしれん。」
閑話休題
クレイ「さて、初回の今回は基本中の基本、剣についてひとつ。」
カイ 「ファンタジーで武器といえばやはり剣が主流だ。だが、一口に剣といっても
多種多様。種類わけでも、実に数多くの名前がある。」
クレイ「ダガー・ショートソード・ロングソード・グレートソード・レイピア・シミ
ター……。」
カイ 「短剣・小剣・長剣・大剣・細剣・曲刀と言い換えれば雰囲気も変わってくる。」
クレイ「俺らで言えば、俺がロングソードでカイがシミター、というよりサーベル……。」
カイ 「刀だ!刀はサーベルとか言われるが精錬法からしてまったくちがうものだ!」
クレイ「そ、そうか。(こんなに自己主張するカイってはじめてみたかも……。)」
カイ 「それでどうする? 個別に紹介でもするか?」
クレイ「いやいや、今回は西洋と東洋の分け方の違いでいこうかと。」
カイ 「どういうことだ?」
クレイ「たとえば、有名な青龍偃月刀には刀がつかわれるよな?」
カイ 「ああ、それが?」
クレイ「斬馬刀や薙刀なんてのもあったし、三尖刀なんてのもあるよな。微妙なとこ
ろをつけば太刀なんてのもあるな」
カイ 「……ははあ、なるほどな。」
クレイ「さすがにカイは気がついたようだな。(にやり)」
カイ 「青龍偃月刀や薙刀はグレイヴ、三尖刀はトライデント、太刀はシャムシール、
斬馬刀にいたってはただポールウェポンとしかいいようがないかな?」
クレイ「そう、西洋ではおもに全体的なシルエットで分けられるのに対して、東洋で
はおもに刃の部分によってわけられてるのだ。」
カイ 「なるほどな。やはり練成法のちがいからきてるのだろうか?」
クレイ「さあ? 使用法からかもしれん。」
カイ 「むう、結構浅いな……。(ボソ)」
クレイ「そこ!きこえてるから!」
カイ 「いや、勉強になった。 ……だが、これって知ってて役に立つのか?」
クレイ「……てらろまトリビアにかえたほうがいいか?」
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◇ うんちくてらろまてぃっく その2
by ひろさん
クレイ 「新年あけましておめでとう!
このコーナーもなんだかんだで続投です~」
カイ 「……新年明けてが二回からとは、微妙に開始時期を見誤ったのではないか?」
クレイ 「……だったら前回はデモで、今回から本スタートってことで!」
カイ 「元気と若さで誤魔かそうとしてもしょうがないぞ」
クレイ 「いいんだよ! それより、今回は前回があまりに大味だったのを反省して、
短剣・ダガーの世界だ!」
カイ 「設定マニアには基本ともいえるところだが、
実際ゲームの影響で、日本での短剣は実に地味な扱いをされている。
へたをすると短剣の種類もダガーとナイフぐらいしか知らない人も多いので
はないか?」
クレイ 「そそ」
カイ 「わりとイメージしやすいものといえば……」
クレイ 「メジャーといえば、直刃でもっとも一般的なダガー、
片刃で武器というより小道具として多用されたナイフ。
この二つを基本として用途ごとに特化していくんだ」
カイ 「ダガーは華美になり儀礼用の装飾を施されていくのを除けば、
接近戦の切り札的に進化していくわけだ」
クレイ 「そう。
太く短い柄と籠状の護拳が特徴で盾がわりにつかわれるマンゴーシュ、
片刃で峰が鋸状になっていて相手の剣を絡めて時にはへし折るソードブレイ
カー、柄がH状で握ると拳の延長に刃が来る突き刺し専用(なにしろ刃を研が
ない)のカタール」
カイ 「変り種といえば、ほとんど通し針のようなミゼリコルド、
柄の両側に刃のあるハラディなんてのもある」
クレイ 「ハラディというと日本人には独鈷といったほうがわかりやすいかな?」
カイ 「そうかもしれん」
クレイ 「ダガーに対してナイフのほうは、完全に投げることに特化していったみたいだ
な」
カイ 「先端を広くとり少し曲げてへこんだ内側に刃をもつクックリは鉈としても使わ
れるが、重心を先端に持ってきたことで、投げたときに深く骨まで届くように
なっているし、ペーパーナイフのような細身の針のような小型のスティレット
はその軽さで飛距離と携帯性を向上させている」
クレイ 「チャクラムや手裏剣なんて、それの究極系かもな」
カイ 「いや、ナイフの究極系といえば……」
クレイ 「ゲッ! なんだ、その禍禍しい邪悪なにおいのするやつは」
カイが取り出したのは四方に刃の伸びた……歪な卍の刃に柄をつけたような武器だった。
カイ 「失礼なことを言うものではない。これはアフリカ式の投げナイフで、
水平に回転さすように投げるのだ」
クレイ 「な、なるほどブーメランにつうじるものがあるな。
(それにしても悪意があって作ったとしか思えんデザインだ)」
カイ 「手裏剣なども上手から直線的に投げ下ろすため、軌道が直線なのがダーツから
通じる投擲器の常識だが、これは軌道が弧を描くので熟練者が使うと実にかわ
しにくい恐ろしい武器になる。さらにこの形状からもわかるように、刃で斬る
というより、遠心力を利用し鉤を食い込ませるようにして獲物に喰らいつかせ
るため、その威力は必殺とよぶにふさわしいほどだ。」
クレイ 「こんなの使うなんて、おそろしいアサシンとかなんだろうなぁ……」
カイ 「……いや、狩猟用として発展したものなので、普通一般人の生活の道具だっ
たりする」
クレイ 「……」
カイ 「……」
クレイ 「……こころが汚れてるのかなぁ(遠い目)」
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◇ うんちくてらろまてぃっく その3
by ひろさん
クレイ「なんやかんやで三回目~」
カイ 「前回は短剣だったから、今回は……」
クレイ「今回はずばり、戦斧・バトルアクスです!」
カイ 「…………斧……」
クレイ「なんだなんだ、ノリがわるいなぁ~」
カイ 「ナガレてきに長剣類にいくのではないのか?」
クレイ「うーん、この際だから、注目の薄いところを
攻めようかと」
カイ 「斧か……」
クレイ「おいおい、カイならほとんどの武器は人並み
以上に使えるんだろ? 斧が苦手ってことも
ないだろ?」
カイ 「む……しかしあれはパワーファイター向けだ
ろう? 俺の戦闘スタイルにはあわないから
あまり使う気には……」
クレイ「おいおい、斧は決して力自慢の武器じゃない
んだぜ。どうにも二線級の武器のイメージが
強いが、実際には剣より格は上だったりする
んだ」
カイ 「斧がか?」
クレイ「ああ、北欧東欧地中海、東西とわず神話にえ
がかれる大神・闘神・戦神、結構斧を主武装
にしてることが多々あるのを見れば、意外と
ランクが高かったのがわかるだろう?」
カイ 「……そうか、青銅器の時代は脆弱な剣よりも
実践的な武器だし、日常生活にも利用できる
となれば……」
クレイ「さすがに理解が早いな」
カイ 「だが、そこを納得しても、やはり重量級の武
器であることはかわらんぞ」
クレイ「斧の戦闘方法というと、基本的には重さを利
用して振り回すだろう? 他の武器と違う一
番の特徴といえば、重心が先端にあることな
んだが……」
カイ 「……ひょっとして遠心力か?」
クレイ「正解! 片手で持てるハチェットやトマホー
クから、ブロードアクスやグレートアクスに
いたるまで、斧の戦術は遠心力を抜きには考
えられない」
カイ 「なるほど」
クレイ「そうなると細かい変化はむりなので、振り下
ろすか横から振り抜くか、下から振り上げる
か、この3パターンにしぼられてくる」
カイ 「戦術に幅が無いってことは初心者にはむいて
いるかも知れんな」
クレイ「確かにそういう面もある」
カイ 「ここまでだとますます力の必要性しかみえん
な」
クレイ「ところが、この選択肢の無さがポイントで、
要は間合いに入り込んでモーションにはいる
スピードが重要になってくるんだ。一旦モー
ションに入ってしまえば遠心力で流せるから、
他の武器にくらべ、インパクトの時の力はむ
しろ必要ないくらいなんだ」
カイ 「ほう」
クレイ「さらに戦術の狭さが逆に考える必要をなくす
うえ、頑丈な刃は甲冑の上からたたきつけて
も効果的なうえ剣の様に破損を気にする必要
が無いので、ますます思考のタイムロスをな
くしてくれるんだ」
カイ 「むう……」
クレイ「そう考えると、むしろ、カイみたいなタイプ
が使ったときが斧の真価を発揮するかもしれ
んな」
カイ 「……」
クレイ「ん? わかりにくかったか?」
カイ 「いや、よくわかった。だがやはり使う気には
なれんな」
クレイ「なんで?」
カイ 「美しくないからだ!(キッパリ!)」
クレイ「……」
カイ 「……」
クレイ「……」
カイ 「……」
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◇ うんちくてらろまてぃっく その4
by ひろさん
クレイ「いつの間にやら年度末・新年度!」
カイ 「きがつけばもう1クールすぎたということだな」
クレイ「そういうことで、あまり関係ないけど心機一転……」
カイ 「いよいよ剣・刀……」
クレイ「原点復帰ってことで、『ファンタジー』!」
カイ 「……んな!?」
クレイ「いや、ほら無理やりにでも別の話題入れないと、おれら
だったら、延々武具でつづけかねんからさ」
カイ 「……剣……刀……」
クレイ(目をそらしつつ)「さ、はじめようか」
クレイ「テラロマは創作ファンタジーって括りなわけだけど、
そもそもこのくくりってかなりアバウト」
カイ 「……たしかにな。テラロマの中だけとっても、異世界っ
てだけで、キャラも設定もかなり幅がある」
クレイ「一番特徴的として思いつくのは『魔法』だけど、それも
細かく設定付けられているようなのもあれば、そもそも
作中にほとんど登場しないことだってある」
カイ 「そういえば、カラスでは魔法はかなりおおざっぱにしか
でてこないな」
クレイ「うん、ま、俺はカラスしか出てないからこれが普通だけ
どな」
カイ 「そういえば、ファンタジーのもう一つの顔、『モンスタ
ー』もみかけんな」
クレイ「うーむ、地味系かもなぁ」
カイ 「まあ派手な魔法やグロなモンスターばかりがファンタジ
ーではないということだな」
クレイ「あとは世界観で言うとテラロマはいわゆる中世的ファン
タジーだけど、最近は科学と魔法をごちゃ混ぜにしたよ
うなのも多いよな」
カイ 「そうだな。もはや時代的世界観がものさしにできなくな
ってきているのはたしかだな」
クレイ「某富士見系が90年代に火がついたライトノベルブームの
いわゆる指輪物語の延長上のファンタジーだとすると、
電撃系に代表される最近の主流はゲームの影響を受けた
ファンタジー、なんて区分もできそうだな」
カイ 「電撃系ともなると、最早SFだかなんだかわからないから
キャラクター小説なんていったりするようになってきた
しジャンル自体境界がなくなってきてるんだろうな」
クレイ「なげかわしいことに、ファンタジー=RPGなんて意見も
めずらしくないらしいからなぁ」
カイ 「戦闘があるなしなんて意見もあったな……」
クレイ「ただ、超自然というか、現実の世界に束縛されないって
とこだけは誰もが認めるところだろうな」
カイ 「だが、そうくくると今度は単なる空想=イマジネーショ
ンとの境が問題になるし、なんでもありの「作り話」と
の違いが気にかかる」
クレイ「かつてトールキンは中つ国を「すでにそこにある世界」
といったとか……」
カイ 「ほう」
クレイ「よく「キャラが勝手に動いて」とか「こんなつもりでな
かったけど仕方なく」なんていうだろ?」
カイ 「俺たちもよく悩ますようだがそういうことか?」
クレイ「そう、多分創作とはいえ、一度生み出された世界は
独立したそんざいとなってくるんじゃなかろうか? お
そらくそこまでの存在感を持ってはじめてファンタジー
たりえるとおもうんだ」
カイ 「それなら、とある心理学者がいい説明を残している。
『超自然的要素を含み自立性を持つ物語的世界』
この自立性がお前の言う独立した存在感って事だな」
クレイ「物語的ってのは、ただの設定集ではだめって事かな」
カイ 「そういうことだろうな。俺たちもプロフだけではまだまだで、
リレーに登場させてもらってはじめてファンタジーのテラロ
マの住人になったようにな」
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◇ うんちくてらろまてぃっく その1
「剣について」by ひろさん
クレイ「うんちくてらろまてぃっく!はじまるよ~。」
カイ 「……いきなりだな。いったいなんなんだ?」
クレイ「なんでもファンタジーなうんちくを披露して自己陶酔しようってことらしい。」
カイ 「……皆の役に立とうではないのか?」
クレイ「それをきにしちゃいえることなくなるよ。」
カイ 「それに、てらろまてぃっくは……。」
クレイ「これつけとけばなにやってもいいかな~、って……。」
カイ 「…………そうかもしれん。」
閑話休題
クレイ「さて、初回の今回は基本中の基本、剣についてひとつ。」
カイ 「ファンタジーで武器といえばやはり剣が主流だ。だが、一口に剣といっても
多種多様。種類わけでも、実に数多くの名前がある。」
クレイ「ダガー・ショートソード・ロングソード・グレートソード・レイピア・シミ
ター……。」
カイ 「短剣・小剣・長剣・大剣・細剣・曲刀と言い換えれば雰囲気も変わってくる。」
クレイ「俺らで言えば、俺がロングソードでカイがシミター、というよりサーベル……。」
カイ 「刀だ!刀はサーベルとか言われるが精錬法からしてまったくちがうものだ!」
クレイ「そ、そうか。(こんなに自己主張するカイってはじめてみたかも……。)」
カイ 「それでどうする? 個別に紹介でもするか?」
クレイ「いやいや、今回は西洋と東洋の分け方の違いでいこうかと。」
カイ 「どういうことだ?」
クレイ「たとえば、有名な青龍偃月刀には刀がつかわれるよな?」
カイ 「ああ、それが?」
クレイ「斬馬刀や薙刀なんてのもあったし、三尖刀なんてのもあるよな。微妙なとこ
ろをつけば太刀なんてのもあるな」
カイ 「……ははあ、なるほどな。」
クレイ「さすがにカイは気がついたようだな。(にやり)」
カイ 「青龍偃月刀や薙刀はグレイヴ、三尖刀はトライデント、太刀はシャムシール、
斬馬刀にいたってはただポールウェポンとしかいいようがないかな?」
クレイ「そう、西洋ではおもに全体的なシルエットで分けられるのに対して、東洋で
はおもに刃の部分によってわけられてるのだ。」
カイ 「なるほどな。やはり練成法のちがいからきてるのだろうか?」
クレイ「さあ? 使用法からかもしれん。」
カイ 「むう、結構浅いな……。(ボソ)」
クレイ「そこ!きこえてるから!」
カイ 「いや、勉強になった。 ……だが、これって知ってて役に立つのか?」
クレイ「……てらろまトリビアにかえたほうがいいか?」
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◇ うんちくてらろまてぃっく その2
by ひろさん
クレイ 「新年あけましておめでとう!
このコーナーもなんだかんだで続投です~」
カイ 「……新年明けてが二回からとは、微妙に開始時期を見誤ったのではないか?」
クレイ 「……だったら前回はデモで、今回から本スタートってことで!」
カイ 「元気と若さで誤魔かそうとしてもしょうがないぞ」
クレイ 「いいんだよ! それより、今回は前回があまりに大味だったのを反省して、
短剣・ダガーの世界だ!」
カイ 「設定マニアには基本ともいえるところだが、
実際ゲームの影響で、日本での短剣は実に地味な扱いをされている。
へたをすると短剣の種類もダガーとナイフぐらいしか知らない人も多いので
はないか?」
クレイ 「そそ」
カイ 「わりとイメージしやすいものといえば……」
クレイ 「メジャーといえば、直刃でもっとも一般的なダガー、
片刃で武器というより小道具として多用されたナイフ。
この二つを基本として用途ごとに特化していくんだ」
カイ 「ダガーは華美になり儀礼用の装飾を施されていくのを除けば、
接近戦の切り札的に進化していくわけだ」
クレイ 「そう。
太く短い柄と籠状の護拳が特徴で盾がわりにつかわれるマンゴーシュ、
片刃で峰が鋸状になっていて相手の剣を絡めて時にはへし折るソードブレイ
カー、柄がH状で握ると拳の延長に刃が来る突き刺し専用(なにしろ刃を研が
ない)のカタール」
カイ 「変り種といえば、ほとんど通し針のようなミゼリコルド、
柄の両側に刃のあるハラディなんてのもある」
クレイ 「ハラディというと日本人には独鈷といったほうがわかりやすいかな?」
カイ 「そうかもしれん」
クレイ 「ダガーに対してナイフのほうは、完全に投げることに特化していったみたいだ
な」
カイ 「先端を広くとり少し曲げてへこんだ内側に刃をもつクックリは鉈としても使わ
れるが、重心を先端に持ってきたことで、投げたときに深く骨まで届くように
なっているし、ペーパーナイフのような細身の針のような小型のスティレット
はその軽さで飛距離と携帯性を向上させている」
クレイ 「チャクラムや手裏剣なんて、それの究極系かもな」
カイ 「いや、ナイフの究極系といえば……」
クレイ 「ゲッ! なんだ、その禍禍しい邪悪なにおいのするやつは」
カイが取り出したのは四方に刃の伸びた……歪な卍の刃に柄をつけたような武器だった。
カイ 「失礼なことを言うものではない。これはアフリカ式の投げナイフで、
水平に回転さすように投げるのだ」
クレイ 「な、なるほどブーメランにつうじるものがあるな。
(それにしても悪意があって作ったとしか思えんデザインだ)」
カイ 「手裏剣なども上手から直線的に投げ下ろすため、軌道が直線なのがダーツから
通じる投擲器の常識だが、これは軌道が弧を描くので熟練者が使うと実にかわ
しにくい恐ろしい武器になる。さらにこの形状からもわかるように、刃で斬る
というより、遠心力を利用し鉤を食い込ませるようにして獲物に喰らいつかせ
るため、その威力は必殺とよぶにふさわしいほどだ。」
クレイ 「こんなの使うなんて、おそろしいアサシンとかなんだろうなぁ……」
カイ 「……いや、狩猟用として発展したものなので、普通一般人の生活の道具だっ
たりする」
クレイ 「……」
カイ 「……」
クレイ 「……こころが汚れてるのかなぁ(遠い目)」
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◇ うんちくてらろまてぃっく その3
by ひろさん
クレイ「なんやかんやで三回目~」
カイ 「前回は短剣だったから、今回は……」
クレイ「今回はずばり、戦斧・バトルアクスです!」
カイ 「…………斧……」
クレイ「なんだなんだ、ノリがわるいなぁ~」
カイ 「ナガレてきに長剣類にいくのではないのか?」
クレイ「うーん、この際だから、注目の薄いところを
攻めようかと」
カイ 「斧か……」
クレイ「おいおい、カイならほとんどの武器は人並み
以上に使えるんだろ? 斧が苦手ってことも
ないだろ?」
カイ 「む……しかしあれはパワーファイター向けだ
ろう? 俺の戦闘スタイルにはあわないから
あまり使う気には……」
クレイ「おいおい、斧は決して力自慢の武器じゃない
んだぜ。どうにも二線級の武器のイメージが
強いが、実際には剣より格は上だったりする
んだ」
カイ 「斧がか?」
クレイ「ああ、北欧東欧地中海、東西とわず神話にえ
がかれる大神・闘神・戦神、結構斧を主武装
にしてることが多々あるのを見れば、意外と
ランクが高かったのがわかるだろう?」
カイ 「……そうか、青銅器の時代は脆弱な剣よりも
実践的な武器だし、日常生活にも利用できる
となれば……」
クレイ「さすがに理解が早いな」
カイ 「だが、そこを納得しても、やはり重量級の武
器であることはかわらんぞ」
クレイ「斧の戦闘方法というと、基本的には重さを利
用して振り回すだろう? 他の武器と違う一
番の特徴といえば、重心が先端にあることな
んだが……」
カイ 「……ひょっとして遠心力か?」
クレイ「正解! 片手で持てるハチェットやトマホー
クから、ブロードアクスやグレートアクスに
いたるまで、斧の戦術は遠心力を抜きには考
えられない」
カイ 「なるほど」
クレイ「そうなると細かい変化はむりなので、振り下
ろすか横から振り抜くか、下から振り上げる
か、この3パターンにしぼられてくる」
カイ 「戦術に幅が無いってことは初心者にはむいて
いるかも知れんな」
クレイ「確かにそういう面もある」
カイ 「ここまでだとますます力の必要性しかみえん
な」
クレイ「ところが、この選択肢の無さがポイントで、
要は間合いに入り込んでモーションにはいる
スピードが重要になってくるんだ。一旦モー
ションに入ってしまえば遠心力で流せるから、
他の武器にくらべ、インパクトの時の力はむ
しろ必要ないくらいなんだ」
カイ 「ほう」
クレイ「さらに戦術の狭さが逆に考える必要をなくす
うえ、頑丈な刃は甲冑の上からたたきつけて
も効果的なうえ剣の様に破損を気にする必要
が無いので、ますます思考のタイムロスをな
くしてくれるんだ」
カイ 「むう……」
クレイ「そう考えると、むしろ、カイみたいなタイプ
が使ったときが斧の真価を発揮するかもしれ
んな」
カイ 「……」
クレイ「ん? わかりにくかったか?」
カイ 「いや、よくわかった。だがやはり使う気には
なれんな」
クレイ「なんで?」
カイ 「美しくないからだ!(キッパリ!)」
クレイ「……」
カイ 「……」
クレイ「……」
カイ 「……」
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◇ うんちくてらろまてぃっく その4
by ひろさん
クレイ「いつの間にやら年度末・新年度!」
カイ 「きがつけばもう1クールすぎたということだな」
クレイ「そういうことで、あまり関係ないけど心機一転……」
カイ 「いよいよ剣・刀……」
クレイ「原点復帰ってことで、『ファンタジー』!」
カイ 「……んな!?」
クレイ「いや、ほら無理やりにでも別の話題入れないと、おれら
だったら、延々武具でつづけかねんからさ」
カイ 「……剣……刀……」
クレイ(目をそらしつつ)「さ、はじめようか」
クレイ「テラロマは創作ファンタジーって括りなわけだけど、
そもそもこのくくりってかなりアバウト」
カイ 「……たしかにな。テラロマの中だけとっても、異世界っ
てだけで、キャラも設定もかなり幅がある」
クレイ「一番特徴的として思いつくのは『魔法』だけど、それも
細かく設定付けられているようなのもあれば、そもそも
作中にほとんど登場しないことだってある」
カイ 「そういえば、カラスでは魔法はかなりおおざっぱにしか
でてこないな」
クレイ「うん、ま、俺はカラスしか出てないからこれが普通だけ
どな」
カイ 「そういえば、ファンタジーのもう一つの顔、『モンスタ
ー』もみかけんな」
クレイ「うーむ、地味系かもなぁ」
カイ 「まあ派手な魔法やグロなモンスターばかりがファンタジ
ーではないということだな」
クレイ「あとは世界観で言うとテラロマはいわゆる中世的ファン
タジーだけど、最近は科学と魔法をごちゃ混ぜにしたよ
うなのも多いよな」
カイ 「そうだな。もはや時代的世界観がものさしにできなくな
ってきているのはたしかだな」
クレイ「某富士見系が90年代に火がついたライトノベルブームの
いわゆる指輪物語の延長上のファンタジーだとすると、
電撃系に代表される最近の主流はゲームの影響を受けた
ファンタジー、なんて区分もできそうだな」
カイ 「電撃系ともなると、最早SFだかなんだかわからないから
キャラクター小説なんていったりするようになってきた
しジャンル自体境界がなくなってきてるんだろうな」
クレイ「なげかわしいことに、ファンタジー=RPGなんて意見も
めずらしくないらしいからなぁ」
カイ 「戦闘があるなしなんて意見もあったな……」
クレイ「ただ、超自然というか、現実の世界に束縛されないって
とこだけは誰もが認めるところだろうな」
カイ 「だが、そうくくると今度は単なる空想=イマジネーショ
ンとの境が問題になるし、なんでもありの「作り話」と
の違いが気にかかる」
クレイ「かつてトールキンは中つ国を「すでにそこにある世界」
といったとか……」
カイ 「ほう」
クレイ「よく「キャラが勝手に動いて」とか「こんなつもりでな
かったけど仕方なく」なんていうだろ?」
カイ 「俺たちもよく悩ますようだがそういうことか?」
クレイ「そう、多分創作とはいえ、一度生み出された世界は
独立したそんざいとなってくるんじゃなかろうか? お
そらくそこまでの存在感を持ってはじめてファンタジー
たりえるとおもうんだ」
カイ 「それなら、とある心理学者がいい説明を残している。
『超自然的要素を含み自立性を持つ物語的世界』
この自立性がお前の言う独立した存在感って事だな」
クレイ「物語的ってのは、ただの設定集ではだめって事かな」
カイ 「そういうことだろうな。俺たちもプロフだけではまだまだで、
リレーに登場させてもらってはじめてファンタジーのテラロ
マの住人になったようにな」
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